せどり初心者にとって、まず取り組みやすいのがリサイクルショップせどりです。店舗に足を運び実物を見ながら判断できるため、写真だけでは状態を判断しづらい初心者にとって大きな安心材料になります。また、値付けにバラつきが出やすく、相場より安い掘り出し物が眠っていることも少なくありません。
リサイクルショップせどりのメリット・デメリット
最大のメリットは、手に取って状態を確認できる点です。中古品は傷の大きさや動作状況によって相場が大きく変動します。そのため、現物を直接チェックできるリサイクルショップは仕入れ判断の精度が高まります。また、値付けが統一されていない店舗も多く、たまたま利益率50%を超える商品に出会えることもあります。
一方で、在庫は店舗ごとに異なるため、行ってみて利益商品が何も見つからない可能性があります。さらに移動時間や交通費もかかるため、効率が悪く感じる日もあるでしょう。それでも経験は確実に蓄積され、通うほど利益が取りやすくなります。
店舗でのリサーチの進め方
店舗に入ったら、まず利益が出やすい棚からチェックします。小型家電、オーディオ、ゲーム機器、カメラまわりなどは回転が速く、仕入れ対象として有望です。商品を見るコツとして、陳列された日付を見るといいです。日付が新しい物は他のせどらーが見ていない利益商品の可能性があります。逆に日付が古いものはリサーチされている可能性が高いので利益商品の確率が低いです。リサーチするのは2週間前までの商品に絞りましょう。商品を見つけたら、メルカリなどの販売先アプリで「売り切れ」「新しい順」に絞って相場を確認します。
仕入れ判断は明確な基準を持つことが重要です。月に6個以上売れているか、利益率は15%以上あるか。特に資金が少ないうちは利益率を重視し、資金が増えてきたら利益額の大きい商品にもチャレンジします。
動作品かどうか、付属品が揃っているか、キズはどの程度なのか。同じ商品でも状態によって売れる価格は異なります。そのため「同程度の状態の販売実績」を必ず比較しましょう。
利益計算の考え方(初心者向け)
利益率は「(販売価格 − 仕入れ値 − 送料 − 手数料)÷販売価格」で算出します。
例えば販売価格4,000円の商品を仕入れる場合、手数料が10%で送料200円だとします。仕入れが1,800円であれば、利益は1,600円、利益率は40%となり、十分に利益が出る案件です。
利益率が高くても利益額が小さすぎると稼ぎにくいため、1件あたりの利益が数百円しかない場合は避けるのが安全です。少なくとも1つの商品で1,000円以上稼げれば大きな前進になります。
値下げ交渉はできる?
結論として、リサイクルショップでの値下げ交渉はほとんど通りません。しかし例外として、同じ商品が複数ありその1つが安い場合には、安い方の価格に合わせてもらえるケースがあります。また、プライスカードに記載されていないキズや欠品、汚れがある場合には割引してもらえることもあります。
いずれにせよ「もし可能でしたら…」というスタンスが最も成功率を高めます。
ハードオフ攻略
ハードオフはゲーム機、音響機器、カメラ関連など再販価値の高い商品が並びます。特に「ジャンクコーナー」は宝庫で、「動作未確認」と表示されつつ実際には問題なく動作する商品もあります。店員さんに言えば充電機などの機材を貸してもらえたりするので、自分で動作確認をしてから購入しましょう。また、動作不良のあるジャンク品でも高く売れることもあるのでリサーチしてみましょう。
ハードオフのプライスカードはぱっと見では陳列された日付が書いてありませんが、裏面に記載されていることがありますので、ハードオフに行ったときは見てみてください。ショーケース内の商品は日付の確認ができないので、プライスカードが綺麗で新しめのものを調べるようにしましょう。
ジャンク品は基本的に日付が書いてあるのでリサーチ対象を絞りやすいです。
ブックオフ攻略
本やゲームがメインですが、小型家電や家電周辺アクセサリーも狙い目です。値引きシールが貼られている商品は利益率が高くなりやすい傾向にあります。
在庫が複数ある場合は価格が混在していることもあり、最も安い商品を選ぶことで利益率が大きく向上します。ゲーム周辺機器やガジェット類は特に販売相場が安定しているため初心者向きです。
どんな商品を狙えば稼ぎやすい?
初心者は小型で梱包しやすく、相場が安定している商品、そして売れ行きが良い商品を狙うことで成功率が高まります。イヤホン、スピーカー、電動シェーバー、ゲーム周辺機器などは回転が速く、特に人気ブランドの商品は価格が崩れにくい傾向があります。
1店舗で利益商品が1つでも見つかれば十分です。それを積み重ねることで、月3〜5万円の利益は現実的に狙えます。
まとめ
リサイクルショップせどりは、初心者が着実に利益を重ねていける最適な手法です。状態を直接確認できる安心感と、掘り出し物に出会える可能性が両立しています。まずはご自宅近くに「ホーム店舗」を作り、相場感を養いながら仕入れ経験を積んでいきましょう。
最初の一歩が、継続的な利益に繋がります。